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2019/05/30 20:57

今回は曲作りで注力した部分の一部をご紹介
させて頂きます。

まず、One Step Aheadをカバーすることが
決まったところで、どうゆう曲調にしたいかを
考えました。

キャロルはいつも明るくてハッピーな人だし、
ハッピーな曲調の方がいいのかな?と思った
時もありました。

だけど、僕が大好きな曲の一つである
「Sing Me A Love Song」を思い出して考えが
ガラッと変わりました。


この曲もまた「One Step Ahead」と似た
内容で、葛藤を表現した曲です。
本当に素晴らしい曲なのでいつか紹介します。

この曲の彼女の表現力が本当に凄いんです。
なので、「One Step Ahead」でもうまく
葛藤を表現できるのでは?って思いました。

「One Step Ahead」の解説は追々しますが、
恋人と寄りを戻して幸せ〜!って内容よりは
選択肢が無くて戻ってきてしまったという
破滅的な部分を表現したかったのです。
(だから裏面がcan't take twoなんですか??笑)

Jun君からも紹介があった通り、この曲には
複数のカバーがあります。Alton Ellisや
HeptonesにAva Leigh、Sandra Crossなど。
個人的にはどれも好物ですが、Ava Leighの
バージョンなんて、強い女性が気丈に振る舞う
姿を想像できたりなんかして、グッときます。

でも、どの曲も哀愁が物足りない気がして
ならないんです。Arethaの原曲も、明るい
感じで始まるので、理には適ってますが。
原曲には素晴らしい歌唱力によるグルーヴが
あって、どんどん破滅的な恋心が剥き出しに
なっていくんですよね(個人的主観)。

そこで、僕はラバーズロックマナーに沿って
この哀愁や破滅的な恋心、複雑な葛藤を表現
したいと強く思ってしまったのです。
カバーと言いながらもココはオリジナリティー
を追求しました。

是非この点を意識しながら聴いてみてください。
なぜか、過去の記憶に思いを馳せるような、
温かく、でもどこか孤独な感じがしませんか?

極めつけにはJohn Kpiaye氏のギターソロです。
視聴では残念ながら最後までお聴き頂くことが
できませんが、「昔の付き合っていた頃」を
思い出させるような黄昏を感じるメロディーに
なっています。

この間奏の前後に「One step ahead is the step 
too far away from you」という歌詞があります。
もはや間奏の前後でその重みが全然違うように
感じられる、最高のパンチライン(オチ)です。

完成後、Jun君としばらく感動に浸っていた
のですが、その時は本当に思いました。
唯一無二の曲ができたと…。

KO