earthbeatrec は、現在準備中です。

2019/06/03 20:00

今回は、この曲の中で気に入っている部分やこだわりたかった部分について。


曲がいいのは絶対条件ですけど、DJやセレクターにかけてもらう為にはどうすればいいかっていうのは考えました。



まず、普段からレコードをかけている人からすると、使いやすい曲と、曲は良いのに選曲に使いにくい曲があると思います。

例えば、イントロが極端に静かな曲。これはいい時もあるんですけど大音量の中でやってるといきなり静かになるんで使いずらい時があります。(もちろん家で聴くのには何の影響もないんで曲としては好きな事の方が多いです。)

ただ、上物メインで始まって歌い出しから一気にドラムとベースが前に出てくる曲は大きい音でかけるとメリハリがあってすごく好きなんでこういう始まり方にしてもらいました。

それと歌い出しまでが短い曲。これは良いんですけどMixしながら繋げないんで原曲と同じ長さが理想でした。

あと、Lovers Rockは12inchが多くてDub接続の場合トータル7,8分ある曲も沢山あるんで、1曲を長くかける人も多いと思います。

そうなると、原曲が2分半ぐらいしかないんでどうにか違う展開を足して延ばす必要がありました。

そこで、2回サビが終わった後のソロパートにJohn Kpiaye氏のギターソロを入れてもらって、後半もサビの繰り返しを入れてくれた事で4分半あたりまで延ばすことが出来たんですけど、あんなに素晴らしいソロパートを弾いてもらえて最終的に僕達にとって理想の展開になりました。

きっとこのギターソロを録音してる時はレコーディング中に感動した場面Top3に入ると思います。笑



ただ、レコーディングの序盤はDennis Bovell氏とイメージの共有が出来てない部分も多くて、最初は今の半分の小節で区切って尚且つBPMも少し早めの曲調になりそうな状況だったんで、そこでKOも書いていたようにこの曲は哀愁が大事なポイントやからもっとSlowにして歌い出しまでの長さも原曲と同じにしたいって事を伝えました。

これもキャロル本人が言っていたんですが、Dennis Bovell氏が人の意見を聞くのは珍しいみたいで、あの時にこっちのイメージがちゃんと伝わって共有できたのと、この選曲がよかったからミュージシャンのモチベーションが上がったって言ってくれたのはすごく嬉しかったです。

実際レコーディングに関しても開始前は5時間ぐらいって言われてたのが12時間かかったんですけど、このBPMと構成がある程度決まってからは「ここからはスムーズにはいかないと思うけど、この曲をやる事に皆のモチベーションが上がってるからきっと良いものが出来るわよ」ってキャロルが言ってくれてそこからはDennis Bovell氏の魔法の連続でした。

この12時間に関してはエピソードがありすぎて語り尽くせないんでまた次の機会に話します。笑

他の記事もわかる人にしか分からないような話ばかりですけど、KOのリリック解説や今回のようなエピソードを知ってもらうと更に聴こえ方が変わると思うんでよかったら暇な時にでも読んでみてください!







発売まで後2日!皆さんの手元にこのレコードが無事届いて聴いてもらえる事を楽しみにしてます!








Jun