earthbeatrec は、現在準備中です。

2019/06/24 22:06

前回のブログ更新から少し間が空いてしまいました。今日は続きを書いていきます。このブログを読んで頂いて、少しでもこの曲の良さや情熱が伝わればなと強く願っています。


さて、その前にすこしだけ戯言を。どうぞお付き合い下さい。6月5日にリリースして早くも3周間が経とうとしています。まだ1ヶ月も経っていないですが、オンライン上で見てみると殆ど売り切れてしまっている様子ですね。なんとありがたいことでしょうか…。

なかなか反響も大きく、多方面の音楽好きの方々にまで届いているみたいで、レゲエ、ラヴァーズ・ロックの素晴らしさを認知して貰うには非常に良い機会になったのじゃないかなと思います。

まだ購入していなくてお困りの方は東京か愛知、大阪になってしまいますが、東京ではCoco-isleがまだ置いてくれています。HMVやDisk Unionもまだチラホラありました。愛知ではStamina Records、大阪ではRevelation Timeが残り僅かを取り扱って下さっているようです。まだお手元に無い方は是非店頭へ赴かれてはいかがでしょう?どこも居心地の良い素敵なレコードショップです。

さて、本題に移りましょう。前回は大枠が出来上がるところまでお話しました。今回は仕上げについてです。

キャロルの本番ですが、何回撮り直したことでしょう…。記憶だけでも20回は歌い直した気がします。感情を表現するのに最も大事なパートですし、誰も妥協しません。キャロル自身も気合満々でした。

例えば、細かい話ですが35秒目のBackwards〜の部分では「後ろ」という意味を強調するために"B"の部分を強調するようにしたり、1分8秒目のout of reach of your fingertipsでは指をなぞるようなイメージでゆっくり波打ちながら下っていくように歌ったり、1分20秒目のof my shoulderはまるで肩に吐息が掛かったかのように落ちるイメージで歌ったり、とにかく何回も録り直しました。でもさすがキャロル。本当に難なく熟してくれました(歌詞間違ったところ以外は笑)。

そして次にJohn Kpiaye氏のギターソロです。割とイメージ通りにそつなく熟していたんですが、最後の最後だけどう終わらせるかずっと悩んでいました。Dennis Bovell氏も最後の最後のパートだけは任せた(after that its yours!)って言ってたし、満足行くまで何回でもやりな(keep it till you satisfy)!って言ってて全面的な信頼が感じられました。そして数回試しているうちに、コレや!っていうのが出てきました。その瞬間、我々も含め全員がコレや!と即座に反応。まさに一体感が生まれた瞬間でした。自然と関係者全員で拍手喝采が起こるくらいです…。この瞬間が群を抜いてベストモーメントでした。

制作についてはこの辺りにしておいて、最後にキャロルの感想について少し書いてみます。最初にOne Step Aheadをやるって聞いたときどう思った?って話を以前にもしましたが、彼女は他にも緊張したとも答えていました。

Arethaの曲は歌うのが難しいから、有名な曲だったら億劫になっていたけど、One Step Aheadならなんとかマネージできるかもってポジティブに考えてくれたそうな。歌詞を聴き、単純に好きとか嫌いとかを歌っているのでは無く、すごく複雑な気持ちで歌っていることを理解したとき、とても興味を惹かれたと言っていました。

「普段、感情移入して、それを歌に落とし込むのは時間がかかるんだけど、今回はすんなりとできたよ。この時のArethaは若かっただろうし、恋愛慣れしていなかっただろうからきっと弱かったんだろうけど、私にも同じような時期があったから、その記憶を思い出して歌ったわ」と。

誰やキャロルにそんな悪い事する奴は。怒

っていう個人的な嫉妬心が込み上がってきたことは内緒ですが、とにもかくにも、こうしてOne Step Aheadは無事、完成しました。とにかくウダウダ書いてきましたが、何が言いたいかと言うと、純粋に吟味して頂いて大事にしてもらえるのならば、この上ない幸せです。

KO